Kamonoha World

日々の研究や日常の一部、読んだもののノート的なものです。メタ倫理学が中心です。

12月4日

朝から自宅で発表の準備。お昼前に自宅を出て神保町へ。昼過ぎから現代倫理学研究会の定例会に参加。研究発表の機会を頂く。いろいろと詰めが甘い発表になってしまい、反省。そんな中、よい質問をたくさんいただく。自分はトップバッターで、次に某認識論者による記憶についての発表、その次は某フランクフルト学派の方の近著の合評会。終了後、近くの飲み屋へ。某倫理学大家より様々ご指導いただく。そのご指導も含めて、頂いたコメント等をここに書いておく。

①道徳原理と自然法則の比較が気になる。前者はいわゆる科学の法則のような、「法則」ではないように思える。

→このあたりは個別主義・一般主義の論争点の一つ。来年にかけて、ちゃんと整理する必要があるように思う。

②存在論の問題と言語、心の哲学の問題を簡単に切り分けすぎではないか?

→発表としてはたしかにそうしてしまったように感じる。博論でも本でも、実在論は基本的には認知主義を想定する必要があるといってはいたのだが。

構成主義ではなく実在論をとる動機は?

→あるにはあるが、現状、まだ明確に議論ができていない。まずはStreet-Copp論争を明確に説明できるようにしておくべきだろう。

④Harman-Sturgeon論争は今でも生きている部分がある。

⑤Sayre-McCordの1988年の論文集で出されている問いは、まだ生きている。これをしっかりとレビューすることは、実は、日本では大事な仕事なのではないか?

⑥Mooreのopen question argumentがやはり自然主義批判として最終的に頭をもたげてくるのではないか?

上野千鶴子『女ぎらいー日本のミソジニーー』、角田光代対岸の彼女』に女性の友情について考えるヒントがいろいろあるとのこと。

→次回(がもしあるのであれば)の現倫研の発表はこれにしたい。

帰りは駅まで奥さんが迎えにきてくれる。これで今年の主な発表は終了。まずは心が落ち着いた。今週からは採点作業に精を出す。