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Kamonoha World

日々の研究や日常の一部、読んだもののノート的なものです。メタ倫理学が中心です。

勇敢さに関する考え

勇敢さは他の徳と比べて特殊であるとの考え。それは、他の悪徳を有している人間でも、勇敢さについては持ち合わせることができるように思えるから(『プロタゴラス』359b)

勇敢な人間はどのようなものを恐れるべきかわかっている人、つまり、一種の知識を持った人であるとの考え。逆に、臆病な人は、恐れるべきものに関して無知である人(『プロタゴラス』359a-360d)

『ラケス』でも、恐れるものについての知識が勇敢さの十分条件だという話がある(194e11-195a1, 196d1-2, Irwin 1995, p. 40)。ただ、『ラケス』では勇敢さを耐えるという観点から考えてもいる(193e8~194a5)。『ラケス』についての解釈として、耐えるという能力が勇敢さの定義に必要なのか、議論がわかれる(Irwin 1995, p. 360)。

『国家』では、知識だけではなく、魂のappetitive partも、勇敢さには必要であると考えているように見える(430a6-b2, Irwin 1995, p. 226)。